・木造住宅について(構造編)
さあ、自分も家を建てよう。そんな時まず悩むのは間取り、予算などですよね。でもちょっと待って下さい。いえって何で出来ているか知ってますか?って馬鹿にしているわけではございません。m(__)m
実際に家を建てるとなると、自分自身もある程度知っておかないと後悔することになるからです。なんといっても人生に一度、なかには二度三度^_^;、しかできない大きなお買物ですから。
そこで今回は、木造住宅の構造についてちょっと考えてみたいと思います。
まず、あなたのお家は木造ですか?鉄骨造ですか?それとも鉄筋コンクリート造(以下RC造)ですか?基本的には、この3種類が構造になっています。では、どの構造がいいのか。材料によってそれぞれ長所、短所があります。皆さんも覚えていると思いますが、阪神淡路大震災。多くの木造住宅が倒壊し、多くの人がお亡くなりになられました。では鉄骨やRC造のほうがいいのでしょうか。たしかに、強度においては木造はかないません。しかしながら、建物が倒壊する理由は強度不足だけではないのです。では歴史ある木造建築物はなぜ存在し続けるのでしょう。
歴史的木造建築の大半は火災によって焼失してしまったのですが、日本最古の木造建築物、いや世界最古の木造建築である奈良の法隆寺が何故この地震大国に現存しているのか。ご存じのとおり、釘が使われていないわけではありません。しかしながら、仮止めというだけでしっかりとは固定されていません。ではなぜ倒壊しないのか、それは昔の大工さんの腕、すなわち木の目をみる力によってどの木をどこに使うか、そしてどう組めば力がうまく分散して構造体として長持ちするのかを経験と知識によって知っていたのです。【古き良き】技術です。
でも、そういうことのできる大工さんって悲しいことに今は居なくなってきてしまいました。そんなこと言ってたら家を建てられないじゃないかって?大丈夫です。 そこでできてきた技術が、他の構造のようにガッチリと固定することによって強度を出すということです。釘やビス、構造用金物等によって建物が一体化すると外力すなわち地震に強くなるのです。このことによって利点としてさらに、夏涼しく冬温かい家をつくることも可能になりました。
がしかし、【古き良き】構造の在り方は変化し失われつつあります。しかし変化はしていかなければならないものです。今の住宅は200年程度はもつかと思われます。でも法隆寺にはかなわないでしょう。
それをよしとするかはあなた次第…。 |